「図面からサンプルまで10日」という主張は、疑ってかかるべき類のものです。そこで断言する代わりに、私たちが実際に使っている日程表を段階ごとに開示します。どこで滑るかも含めて。
すべては、4つの事項が1つのメッセージで揃った時点から始まります。
要件共有の時点で口金規格や参考品が欠けていると、作業を始める前に2〜3日を失います。これが「10日と言ったのに13日」になる最も一般的な原因です。
私たちのエンジニアは、見た目ではなく「ブロー成形できるか」という観点で図面を検討します。ブロー成形は材料を引き伸ばすため、図面上1.2mmの肉厚がショルダー部で0.35mmになることがあり、1mmのコーナーRは充填しません。
修正点を書き込んだ図面をお返しします。Rの拡大、底部の増肉、パーティングラインの移動、底部のピンチオフ追加などです。ほとんどの案件で1〜2箇所の調整が必要です。ここは、プロジェクト全体で最も安く方針変更できる地点です。
既存の口金と形状であれば、サンプル型またはキャビティインサートを加工します。まったく新しい形状であれば試作型となり、通常は鋼ではなくアルミを使います。数千ショットに耐え、サンプル出しと市場テストには十分です。
| 日 | 作業 |
|---|---|
| 3日目 | CAMプログラミング、工具経路の生成 |
| 4〜5日目 | 金型のCNC加工 |
| 6日目 | 研磨、摺り合わせ、機械への取り付け |
要件共有で当社の既存金型番号を指定いただければ、3〜6日目は1〜2日の段取りに短縮され、4日を稼げます。
初回ショットが最終品になることはまずありません。そう言う人は楽観を売っています。7日目には写真と測定値をお渡しします。4点の肉厚、重量、口元までの容量、口金寸法、上荷重の測定値です。
この段階の調整は正常で、通常は軽微です。パリソン温度の変更、プリブローの微調整、トリム調整などです。8日目に良品サンプルができます。
印刷・ラベル・シュリンクが必要な場合、9日目に対応します。シルク印刷、オフセット、箔押しの小ロットです。10日目に最終検査、撮影、宅配便で発送します。
| 無地サンプル | 加飾サンプル | |
|---|---|---|
| 現実的な総日数 | 8〜10日 | 10〜14日 |
| 遅れる要因 | 口金規格が未定 | ラボ調色が必要な色合わせ、またはベクターでない版下 |
| 原因 | 典型的な遅延 | 回避策 |
|---|---|---|
| 途中で口金規格を決める | 3〜5日 | 要件共有時に確定。金型を左右します |
| ベクターでない版下 | 1〜2日 | AI、EPS、PDF、SVGで送付 |
| ラボ調色が必要な色合わせ | 2〜4日 | 現物チップで承認、または最寄りの標準色で妥協 |
| 決定待ち | 無制限 | 承認者を1名指名 |
承認サンプルは、メールでの「OK」ではありません。量産品と突き合わせるための現物基準です。封印され、撮影され、寸法が記録され、保管されます。生産するたびに、重量・肉厚・印刷位置・キャップトルクをこれと照合します。
だからこそ「だいたい合っている」サンプルは割の悪い取引です。承認された瞬間にそれが基準になり、以後のすべてのボトルがそれに一致しなければならなくなります。
サンプル用の金型が量産対応だと思っている買い手がいます。通常は違います。この違いはコストと日程に直結します。
| 試作型 | 量産型 | |
|---|---|---|
| 材質 | アルミ、時に軟鋼 | 焼入れ鋼 |
| 寿命 | 数千ショット | 数十万ショット |
| コスト | 低い | 高い |
| 用途 | サンプル、市場テスト、小ロット | 継続量産 |
初年度の数量が2万本未満なら、試作型で本当に足りるかもしれません。20万本を計画しているなら、最初から量産型に進んでください。試作型の費用は節約ではなく、二重払いになります。