詰め替えや濃縮製品の立ち上げは、ふつうマーケティングの決定として始まり、工場には小さな変更依頼として届きます。「同じボトルで、充填量だけ変えて」。その依頼が小さいことはほとんどありません。一度充填するボトルと繰り返し充填するボトルは別の工学問題であり、濃縮タイプはプラスチックが耐えるべき対象そのものを変えます。
以下は実際に動く5行の仕様と、それぞれを決める試験です。
使い切りボトルでは、口金は主にキャップの取合い部です。詰め替えボトルでは、充填口であり注ぎ口でもあり、何十回も使われます。ここで二つ壊れます。
| パラメータ | 使い切り | 詰め替え | 試験 |
|---|---|---|---|
| 内径 | 充填時の粘度で決まる | 注ぎ流量で広めに設定 | 使用粘度での注ぎ時間測定 |
| ねじ公差 | 標準 | 厳しめ、公称からやや下 | 開閉50回後の締付トルク |
| 口金肉厚 | 標準 | キャップを把持部に使うなら補強 | 50回後の口金真円度 |
濃縮液は粘度が高く、使用者はより強く握ります。しかもそれを何か月も続けます。初日に形状復元するボトルが、3か月目には凹んだままになることがあります。
仕様に加える行は復元値です。ボトルを深さの50%まで圧縮し10秒保持した後、30秒以内に元の寸法の90%以上に戻ること。これを模擬使用期間の終了時にも満たすこと。
| 樹脂の方向 | 復元への影響 | トレードオフ |
|---|---|---|
| 高密度HDPE | 剛性と復元が向上 | やや脆くなる。落下性能を再確認 |
| パネル部の増肉 | 復元が直接改善 | 材料費と冷却時間の増加 |
| リブ/形状による補強 | 増量なしで復元 | 図面変更が必要。加飾に影響することがある |
| PCR配合率の増加 | 通常は復元を低下させる | 目標比率で必ず試験。バージン材からの外挿は不可 |
最後の行に注意してください。詰め替えとPCRは同時に要望されることが多く、復元において互いに逆向きに作用します。個別ではなく組み合わせで試験してください。
濃縮液は、希釈後の製品より高い有効成分濃度で棚に並び、しかもボトル内に長く留まります。使用者が買う頻度が下がり、使う速度も落ちるからです。
| 形態 | バリア要求 | 実用的な選択肢 |
|---|---|---|
| 希釈型・高頻度購入 | 低 | 単層HDPE |
| 濃縮型・保存12か月 | 中 | 高ESCRグレード、増肉、またはバリア層 |
| 濃縮型・24か月・酸素感受性 | 高 | 多層またはEVOHバリア。金型変更を見込む |
詰め替えがパウチやサシェなら、製品は二部構成のシステムになり、その間のインターフェースは仕様です。書き留めるかどうかに関係なく。
使い切りボトルは数週間扱われます。詰め替えボトルは何か月も、時に濡れた浴室で、時に拭かれながら扱われます。粘着ラベルが最初に壊れます。
| 加飾 | 耐久性 | ラベル比コスト | 適する用途 |
|---|---|---|---|
| 粘着ラベル | 角が浮き、変色する | 基準 | 短寿命・小ロットSKU |
| シュリンクスリーブ | 扱いには耐えるがリサイクル選別を妨げる | 同等 | 複雑形状。ただし単一素材の規則を確認 |
| インモールドラベル | 実質的に永久 | 金型費高、量産で単価減 | 耐久ボトル、版下が安定した製品 |
| 直刷り(シルク/オフセット) | 良好。粗い扱いで傷がつく | 段取り高、単価減 | 簡素な版下、中〜大量 |
試験方法:ラブテストと、温かい石けん水への30秒浸漬後の指こすり。図柄が動くなら、浴室で1年は持ちません。
| 図面の一行 | 変化 | 決める試験 |
|---|---|---|
| 口金内径とねじ | キャップ取合い → 充填・注ぎインターフェース | 注ぎ時間、50回後のトルク |
| パネル肉厚 | 上荷重で決定 → スクイーズ復元で決定 | 繰り返し圧縮後の復元 |
| 樹脂グレード | 標準HDPE → 高ESCRグレード | 濃縮濃度での耐環境応力割れ |
| キャップ | 密封 → 密封・通気・計量 | 充填時間、サイクル後の漏れ |
| 加飾 | ラベル → インモールドラベル or 直刷り | ラブ試験と浸漬試験 |
| カートン | 1本1箱 → ボトル+詰め替え | 複合包装の落下試験 |
詰め替え形態を楽観ではなく正確に見積もるために、5点が必要です。
この5点があれば、図面作業は1週間です。なければ最初のサンプルは推測で、2回目が実質の初回になります。